
中学生になると、お子さんの行動範囲や意思も、親の管轄範囲から大幅に外れてきます。そのため「任せる」「信じる」という感覚が親側に必要になってきます。
公立中学生は、決められた学区の指定校に通わなければならないこれまでと違って、一定エリア内では好きな学校が選べるように制度が変わってきています。電車やバスを使う通学になると、羽が生えてしまうお子さんもいるようです。
また、クラブ活動が活発化するのもこの時期。特に運動部に所属していると、試合前には塾に行けなくなったり、疲労のために塾で睡眠を取っていたりするケースなどもでてきます。
「任せる」「信じる」気持ちが必要だとはわかっていても、所詮相手は中学生。
塾に通っていても成績に変化がなかったりすると、つい「遊びに行ってるんじゃないのよ」と怒鳴りたくなるものです。まじめに一生懸命勉強しているのに、たまたま受け持っている先生の授業がわかりづらくて取り残されているだけであっても、です。
公立中学校の校長先生が、こんな話をしていたのを聞いたことがあります。
「義務教育は中学で終わりだとわかっていても、なかなか真剣に取り組むことのできないお子さんが増えています。また、塾に通わせさえすれば何とかなるだろうという感覚の親御さんもいらっしゃいます。せめて、得手・不得手や性格などを汲んで“その子に合ったやり方”で指導してくれるような学習環境を選んであげて欲しいものです。」
自主的に勉強し、競争し、時間を有効に使うことのできるお子さんには、学習塾が向いています。せっかく芽生えた自立性を上手く活かし、自己の確立と合格を共に手に入れましょう。
でも、環境に流されがちなお子さんや、主要科目に苦手が多いお子さんなどには、個別の指導を受けさせるほうが懸命ではないでしょうか。今はどこの塾も学生集めに力を注いでいますから、個別指導塾でも無料体験やカウンセリングなどを受け付けています。早いうちに、お子さんに合った先生を探してみると安心です。家庭教師の先生も同様です。
いずにせよ、志望校合格を手に入れるための教育プランを、早めに考えてみることが大切。もちろん、学校や塾などの先生と共に。